やっぱり引っ越しはYOKOHAMA

明治大、日本通運、ベイスターズが贔屓の野球観戦ブログです。

2023.05.19 日本通運 vs. Honda 県営大宮球場-都市対抗埼玉県予選決勝

はじめまして。

ブログを新設したので挨拶代わりの記事を書こうと思いましたが、

書きたいことが既に溜まっている状態なので、始めて行きます。

 

…ということで、今回は先週金曜日に県営大宮球場で行われた、

社会人野球の日本通運 vs. Hondaの試合の観戦記をお送りいたします。

 

埼玉県営大宮公園野球場、通称県営大宮球場にやってきました。

 

直前に行われていた埼玉県一次予選の3位4位決定戦、テイ・エス・テック vs. オールフロンティアの試合が終わるかというタイミングでやってきたのですが、オールフロンティアが9回表に土壇場で追いついてタイブレークにもつれ込んだ為、まだ試合が行われていました。

しかしこのオールフロンティアの粘りが第二試合の波乱の遠因に…

 

試合はテイ・エス・テックの勝利で終わり、埼玉県予選3位と4位の表彰の後、日本通運とHondaの選手がグラウンドに出てアップを始めます。

また、筆者は日本通運が3塁側ではなく1塁側だと気付いたので慌てて1塁側に座り直します。

 

試合前のシートノック中の二遊間(木村選手、添田選手、諸見里選手)。

諸見里選手(左)は今年のJABA大会では殆ど姿がありませんでしたが、東北大会の決勝あたりから再び元気な姿を見せています。

 

センターの手銭選手。

両チームのシートノックを見たところ、内野陣は全体的にHondaの方が動きがいいように見えましたが、外野陣は日本通運の方が送球の強さが上回ってるような印象を持ちましたし、実際に写真の手銭選手はこの後ピンチを救う好返球がありました。

 

両チームのシートノックの後、グラウンド整備を経て試合開始です。

 

日本通運の先発は川船選手。

入社2年目の選手で今年のドラフト候補として注目を浴びています。

この日も丁寧ながら力強いピッチングを披露します。

 

ちなみに3枚目の写真、グローブの刺繍を見てみると…

割烹川船」と書かれているようです。

 

「割烹川船」は川船選手のお父様が店主で、長野県の松本城の門前に構えていたものの昨年一杯で惜しくも閉店となった蕎麦屋の名前です。

(有料記事となりますが、詳しいことは↓でも…)

mainichi.jp

筆者も昨年末の閉店間際に伺って色々とお話を伺いましたが、その話はまた今度…

 

一方のHondaの先発はサウスポーの東野選手。

ランナーを出しても要所を締め、5回無失点の好投を披露します。

 

1番添田選手(上)と2番稲垣選手(下)

今年に入ってからこの2人の打順はほぼ固定されている形です。

ただ1・2番とは云ってもここ最近はチャンスを作るよりもランナーを返す役割を担っていることが多いように感じます。

 

6番高野選手

ここ最近の日本通運指名打者は打順だと5番か6番に入りますが、メンツはかなり流動的です。ただ、結構な割合で捕手要員の選手が入っているように感じます。

 

7番木南選手

選手層の厚い日本通運キャッチャー陣の中でも正捕手として出続けています。

7~9番の下位打線も1・2番と同様にほぼ固定されていますが、今年はいずれの打者もかなり調子がよく、得点を生み出す起点となっています。

アベレージヒッターのイメージが強い1番の添田選手の成績がどちらかと言えばポイントゲッター寄りのものとなっているのはこのことが要因と思われます。

(添田選手は東北大会終了時点での公式戦打点ランキングで全選手中トップタイでした)

 

そんな中で筆者が注目している選手が川船選手と同じく2年目の木村選手です。

去年の秋以降ほぼ全ての公式戦で9番セカンドで起用されている木村選手は、ドラフト候補としては同じく2年目の川船選手・古田島選手の影に隠れている感じは否めませんが、元々よかった守備走塁に加え、今年は打撃が大きく成長してここまで公式戦3割4分5厘の成績を残しています。

写真のようにバントの技術も高く、このようなタイプで右打の選手はそれほど多くないことを見ると、この調子で都市対抗の成績を残せば指名の可能性は十分あるでしょう。

 

Hondaは6回から朝山選手にスイッチ。

その後上ノ山選手→中村選手と繋げます。

 

日本通運打線はHondaのリリーフ陣に対して、7回に相手のエラー絡みで先制し、8回には3番の北川選手のタイムリーヒットで追加点を挙げて2-0とリードします。

 

一方の日本通運投手陣は7回途中からサウスポーの中田選手に交代。

1アウト2・3塁のピンチを凌いで火消しの役割を見事に果たし、さらに続く8回も続投して1番千野選手、2番鈴木選手と左打者2名を抑えたところで降板。

 

右打者の3番・小口選手を迎えたところで右のアンダースロー・和田選手が登板してサードゴロに打ち取り、右本格派→左→右変則と違うタイプの投手を繰り出した日本通運投手陣は8回までHonda打線を0点に抑えます。

 

しかしこの日は天候が悪く、試合が進むにつれて徐々に雨脚が強くなります。

 

9回表を迎えたところで筆者はスタンド最前での写真撮影を諦め、バックネット裏最上段の屋根のあるエリアまで移動すると、程なく雨風が非常に強くなり、試合も一時中断してしまいます。

この日午後の悪天候は前もって予測されていたために試合時間がそれぞれ前倒しされていましたが、前の試合がタイブレークに持ち込まれた分でギリギリ大荒れとなる時間の前に試合を終わらせることが出来なかったことになりました。

 

9回表のHondaはこの天気もあってかコントロールに苦しんだ松澤選手相手を攻めて2得点を挙げて同点に追いつき、さらに裏の日本通運の攻撃も三者凡退に抑えてタイブレークに持ち込みます。

 

10回表は6日前の東北大会で8イニングを投げたこちらもプロ注目の2年目・古田島選手が登板し、1失点で切り抜けます。

 

ただ、その裏の日本通運は9番の木村選手からの打順だったので、7番木南選手・8番手銭選手が出塁して9番木村選手が送り、1番の添田選手が返すここ最近の得点パターンに乗せれば2点取ることはかなり容易だったかと思います。

 

実際にその通り木村選手がファーストストライクでしっかりとランナーを送り、添田選手が早いカウントで仕留めて劇的なサヨナラ勝ちを収め、埼玉県予選1位の座を掴み取りました。

 

最優秀選手賞はサヨナラタイムリーの添田選手が受賞。

今大会では決して好調ではなくとも最後の最後で見せ場を作り、見事な受賞でした。

 

ということで、今回の記事はこのあたりで終わりです。

日本通運、Honda、テイ・エス・テック、オールフロンティアの4チームは埼玉県代表として千葉県で行われる南関東予選に進み、千葉県代表のJFE東日本、かずさマジック、YBC柏、ハナマウイも併せて合計8チームで3枠の都市対抗本選出場権をかけて争います。

日本通運の最初の対戦相手はハナマウイで、いきなり本選出場経験のあるチームとの対戦となりました。

昨年の南関東大会はJFE東日本が敗者復活トーナメント初戦で敗退する波乱もあり、今年も非常に苦しい戦いになるかと思われますが、何とか乗り切って、出来れば昨年は逃した第一代表の座を目指して行って欲しいです。

 

それでは、ここまでご拝読いただきありがとうございました。