やっぱり引っ越しはYOKOHAMA

明治大、日本通運、ベイスターズが贔屓の野球観戦ブログです。

2023.07.17 日本通運 vs. ミキハウス(第94回都市対抗野球大会1回戦 / 東京ドーム)

お久しぶりです。

前回の記事からちょくちょく観戦には行っていたものの、なかなかブログにまとめられずにご無沙汰してしまっていました。

 

▲【今回のトップ画像】試合前のノックに備える日本通運のベンチ入り外野手6名

▼【前回の記事はこちら】

yu-munxydb.hatenablog.com

 

 

今回も勿論日本通運のチーム券で…と行きたいところでしたが、今大会のチーム券の位置が全体的に外野寄りになっていたため、写真撮影がしづらくなるどころか応援団のエリアから遠い場所になってしまうのではないかと思い、事前にエキサイトシートを押さえました。

 

試合前には一部界隈で東京ドームの定番?とされているマリオンクレープを。

添田選手の地元・栃木県に因んでいちごトッピングにしました。

 

選手が近い上、防球ネットがないので撮影中にカメラのピントを持っていかれるストレスもありません。

指定席の中では割高の5000円弱ではありますが、それでもプロ野球開催時に比べればかなり安い上、今大会ではあまり人気がないので周りの人も少なくてかなり快適に観戦・撮影ができます。

勿論ファールボールが飛んできやすいというリスクは無視できませんけども。

 

都市対抗野球での日本通運の名物といえば、守備に就く選手の紹介の際に外野に全力疾走する手銭選手ですよね。

今回はそれを流し撮りしてみましたが、また次戦でも再挑戦の余地ありかなと。

 

先発は大方の予想通り2年目・ドラフト候補との呼び声も高い古田島選手。

この日もライン沿いで二度三度と左右に飛び跳ねてからマウンドに駆ける独特のルーティンで初回のマウンドに上がります。

 

試合前の始球式にはバッターとしてJFE東日本から補強の平山選手が登場。

この日は6番DHでスタメンでしたが、予選ではスタメンで唯一流動的になっていたところに経験も豊富な南関東屈指のスラッガーがやって来たのは心強いですね。

 

もう一人の補強選手・同じくJFE東日本からやってきた小松選手はベンチスタートで初回のライトとのキャッチボールに出てきました。

平山選手とは対照的に今年入社1年目で新進気鋭の選手ですが、所属チームでは1番ショートと添田選手と完全にポジションが被るので日本通運の補強選手として選ばれたのは少し意外でした。

直前のオープン戦での起用法を見るに、南関東予選第1代表決定戦で負傷した稲垣選手の状態次第ではサードのスタメンとして使う予定だったのではないかと考えられます。

 

ミキハウス打線は2番の小河内選手がヒットで出塁すると盗塁を決め、いきなり2アウトながら2塁のチャンスを作ります。

バッターは「秀政おじさん」の愛称で親しまれている4番の田中選手。

 

レフト線に落ちるタイムリーヒットミキハウスに先制を許します。

古田島選手は特段調子が悪かった訳ではなさそうでしたが、ミキハウス打線は低めの球を見極め、追い込まれた後の際どいコースの球はファールで粘ることが全体を通して徹底されており、簡単に三振を献上しなかったことで古田島選手を大いに苦しめていたように見えました。

近畿地区予選を第1代表決定戦まで順当に勝ち進んでいたチームだったので決して簡単な戦いにならないとは思っていましたが、この時点で想像以上にタフな試合になりそうだなと感じさせられました。

 

1回表を何とか最少失点で切り抜けた直後の攻撃は、1番の添田選手はフルカウントまで持っていくもののキャッチャーへのファールフライに倒れますが、続く2番の稲垣選手はライト前にチーム初ヒットを放ちます。

 

ここで予選やJABA大会でも多く見せた機動力を駆使して畳みかけたい日本通運ですが、稲垣選手の盗塁は失敗。

 

3番北川選手はフォアボールで出塁しますが、4番森松選手はセンターフライで初回の攻撃は0で終わります。

 

古田島選手は2回は立ち直ってミキハウスの下位打線相手に危なげない投球を披露。

流れを呼び込みます。

 

すると2回裏は5番大谷選手・6番平山選手がミキハウス外野陣の隙にも付け込んでノーアウト2塁3塁の大チャンスを作ります。

 

7番木南選手は初球でデッドボールを受けてノーアウト満塁となると、8番手銭選手の内野ゴロの間に1点を返し、同点とします。

 

出塁した手銭選手はすかさず盗塁を決め、1アウト2塁3塁となりチャンスが継続します。

 

ここで迎えるのが9番の2年目・木村選手で、昨年は怪我のため出場出来なかったため、これが都市対抗デビューとなりました。

 

フルカウントになった後の6球目を弾き返した打球はセンターに抜け、勝ち越しのタイムリーとなりました。

やはりこの試合でも今年の日本通運打線の原動力となっている下位打線の3人が絡んで逆転に成功します。

 

そして1番の添田選手がきっちりと外野まで打球を飛ばして犠牲フライで3-1とリードを拡げます。

下位打線が好調でチャンスで回ることが多い今年の添田選手ですが、この試合でもこうした形でしっかり打点を稼ぐことが出来ました。

 

そして再び得点圏にランナーを置くべく1塁ランナーの木村選手が盗塁を仕掛けますが、ここもアウト。

牽制の回数制限導入なども追い風となって機動力も武器となっていた今年の日本通運打線ですが、この試合ではミキハウスバッテリーにほぼ完全に封じられてしまいました。

 

3回はお互いに無得点で終わりますが、4回表のミキハウス打線はノーアウト満塁のチャンスを作ります。

しかし古田島選手はここでギアチェンジして2者連続三振の後にファーストゴロで無得点で凌ぎます。

ただ古田島選手の球数はこの時点で70球を越えており、この後の継投をどうするか考えなければならない状況でした。

 

すると続く5回、ミキハウスは先頭の9番渡辺選手が出塁し、1番清水選手のバントから2番小河内のタイムリーヒットで3ー2と1点差に詰め寄ります。

 

さらに小河内選手は2つ目の盗塁を決め、3番の猪原選手もフォアボールを選んで1アウト2塁1塁と同点のチャンスを作ります。

 

ここで日本通運はピッチャー交代。

送り込まれたのはルーキーのサイドスロー右腕・松澤選手でした。

 

今年の日本通運の試合をそれほど見ていない方は、試合の行方を左右する場面でルーキーを投入するのは博打に出たと思われたかもしれませんが、松澤選手は入社以来リードした9回や延長戦タイブレークといった難しい場面に多く投入され、半年弱の間いわば「特殊な訓練」を受けてきた投手で、大一番でのこういった場面で満を持してデビューした形となりました。

 

先述したような場面で鍛えられてきた松澤選手はこの場面でもテンポよくストライクカウントを奪っていきます。

 

4番の田中選手をショートゴロに抑えたのち、5番の島澤選手は3球勝負で三振を奪い、大ピンチで堂々たるピッチングを披露しました。

 

ピンチの後でチャンスが来やすい場面、5回裏の日本通運は先頭の1番添田選手がヒットで出塁し、その後1アウト満塁のチャンスとなります。

 

5番の大谷選手の打球はセンターへ。

 

3塁ランナーの稲垣選手が生還し、犠牲フライで1点を追加して2-4と再び2点差を付けます。

 

続く6番平山選手もレフトへのヒットを放ちますが、レフト島澤選手の好返球で2塁ランナー北川選手はアウト。

しかし平山選手はこの試合複数安打と初戦から補強選手としての役割を存分に発揮してくれました。

 

6回表は3番手として平元選手が登板。

こちらも2年目の選手ですが、昨年は出場していないためにこの試合がデビュー戦となりました。

序盤から148km/hくらい出ており、「あれ?こんなに球速出たか?」と思っていると…

 

なんと、150km/hを記録しました。

 

その後151km/hまで記録。

 

6月末の関東選抜リーグの日本製鉄鹿島戦で1イニング限定で起用されたときにかなりの出力が出ていたのは見たのですが、まさかここまで出るとは。

おそらく現時点で今大会の左腕最速じゃないかと思われます。

ドラフト候補としても古田島選手川船選手らに負けていないところを見せられたのではないでしょうか。

 

ところが回跨ぎで登板した7回表は若干球速と精度が落ちたところでミキハウスの上位打線に回り、2アウト満塁のピンチとなったところでピッチャー交代。

 

同じく左腕の中田選手が4番手として登板、5番の島澤選手にはフルカウントまで持っていかれた後の6球目はセンター後方へ。

 

センターの手銭選手が上手くキャッチして事なきを得ます。

オートスタートの場面だったので一歩間違えれば走者一掃で逆転されていた危ないところでした。

 

続く7回裏は先頭の1番添田選手がヒットで出塁し、2番稲垣選手はバントで送ってチャンスが出来るという5回裏と似たような形に。

3番の北川選手はレフトへのヒットを放ち、1アウト1塁3塁に。

この日の北川選手は猛打賞の活躍となりました。

 

そして4番の森松選手は右中間に上手く運んで2点タイムリーとなり、6-2とミキハウスを突き放しました。

チャンスで頼れる主砲にもここで一本が出て、打線の繋がりもかなりいい感じになってきました。

 

8回表も中田選手が前の回から跨いでの登板となりました。

 

また、この回からは稲垣選手に代わってサードに小松選手が入りました。

稲垣選手は故障明けでそこも配慮しての途中交代といったところでしょうか。

 

中田選手は先頭の6番西川選手にツーベースを許しますが、その後は三者連続三振を奪い、無失点でマウンドを降ります。

チームのインスタでは「中田のアニキ」とも呼ばれる左腕がしっかりと役目を果たしました。

 

すると8回裏は先頭の7番木南選手が初球をフルスイング。

 

レフトスタンドに突き刺さるホームランとなり7-2となりました。

今年の木南選手はJABA東北大会の決勝や南関東第1代表決定戦でも勝利を決定付かせる一打を放っており、打撃でも存在感があります。

なお、日本通運はこれで先発野手全員安打も達成し、野手陣は各々が幸先のいいスタートを切ることが出来ました。

 

そして9回表のマウンドには前田選手が上がります。

先発陣の一角を担ってきた投手ですが、今大会では中継ぎとして起用されるようです。

 

元々出力の高さには定評のあるものの、ショートイニングに徹することでさらに出力が上がっているように見えた前田選手は三振2つを含む危なげない投球でミキハウス打線を三者凡退に抑えてゲームセット。

 

スコアとしては5点差が付き快勝のように見えますが、実際には一歩間違えればやられていたであろう場面も多々あった厳しい試合だったと思うと同時に、ミキハウスの地力も強く感じる結果となりました。

 

しかし元々実力派揃いだった投手陣に加え、欲しいところで最低限の形でも点を取れるようになった打線を擁した今年の日本通運は去年までよりも確実にレベルアップしているなと確かな手応えも感じました。

 

さて、次の試合は稲垣選手のお兄さんも所属しているHonda熊本で、社会人屈指の強力打線を相手に投手陣がどれほど粘れるかが鍵となりそうです…と言いたいところでしたが、もうそこまで終わってしまっていますね(この記事を書いている時点でもうそこから1日経っています←)

 

ということで、Honda熊本戦の記事も急いで書きます。

それでは、何とも締まらない終わり方になってしまいましたが、ここまでご拝読いただきありがとうございました。