やっぱり引っ越しはYOKOHAMA

明治大、日本通運、ベイスターズが贔屓の野球観戦ブログです。

2023.09.21 日本通運 vs. 東芝(2023年JABA関東選抜リーグ戦 / 等々力球場)

こんばんは。

本日は久々に日本通運野球部の観戦記を書きます。

 

記事がしばらくなかったので最近は試合観戦に行っていないのかというとそうではなく、ただ単純に写真と記事をまとめるまで至らなかったという状況です…

 

▲(トップ画像)この試合4安打を放った日本通運添田選手

 

閑話休題

さて、今回は先々週に行われたJABA関東選抜リーグ戦・東芝戦の模様をお伝えしていきます。

 

また、YouTubeで観戦動画も公開していますので、当記事は写真をメインにしつつ動画内では言及できなかったことを中心にお伝えします。

 

youtu.be

 

この日の両チームの先発は東芝が北村選手、日本通運は板川選手で、ルーキー左腕同士の投げ合いでスタートしました。

 

北村選手の背番号は去年までは吉村選手(現・ヤクルト)が背負っていた19番。

かなり期待されているということでしょうか。

 

一方の板川選手は、自分が見た限りでは公式戦での登板は下記リンクの記事でも取り上げているJABA四国大会以来で先発をするのは初めてかな?と思い一球速報の選手ページを確認しましたが、やはりその通りだったようです。

yu-munxydb.hatenablog.com

baseball.omyutech.com

JABA日立市長杯以降の公式戦では全く登板がなく、都市対抗予選等でもボールボーイやスタンドでのビデオ撮影係等をやっていたのでコンディション不良があったのかもしれませんが、都市対抗終了後のオープン戦からは無事マウンドに戻ってきました。

 

さらに、九州遠征(近々記事にします)の際には先発で長いイニングも投げていて今回もまた先発ということで、これまたコンディション不良(と思われる状態)の川船選手が間に合わない場合は11月の日本選手権で先発をする可能性もありえます。

 

また、今年のドラフトで2年目投手(古田島選手、川船選手、平元選手、清水選手)などが場合によれば複数名ドラフトで指名される可能性があることを考えれば、来年以降は主戦級の役割が期待されることとなるでしょう。

 

日本通運が先攻で始まった試合は、1番・添田選手が初球をセンター前に運んで試合開始のサイレンが鳴りやむ前にノーアウト1塁とします。

 

春先までの添田選手は他の主力選手と同様に重要度の低い試合では出場しないこともあったのですが、都市対抗野球以降はオープン戦などにもほぼフル出場しているようです。

どういった意図なのかは分かりませんが、これまでよりも見れる機会が増えたのは嬉しいことです。

 

また、添田選手に関しては、都市対抗でもすっかりお馴染みとなった塁上での「ラヴィット」ポーズがなくなり、新たなポーズに切り替わったようです。

 

「人差し指を立てた右手を頭上で横にして回す」このポーズには何か元ネタがあるのでしょうか?

少し気になっています。

 

さて、その後盗塁とキャッチャー悪送球によって3塁まで進んだ添田選手は3番・沓澤選手のファーストへの当たりで本塁を陥れ、日本通運が幸先よく先制します。

 

日本通運打線はさらに2・3回もチャンスを作り、2回は無得点に終わりますが3回は4番・北川選手のタイムリーが出て2-0とリードします。

 

北川選手は昨年までは不動の4番という立ち位置でしたが、春先に不調だった時期もあった今年は3番で起用されることが多くなりました。

そのため、久々の公式戦での4番起用は昨年以前より見ているファンからすると「実家のような安心感」(?)があったかもしれません。

 

一方反撃をしたい東芝打線は1・2回は板川選手に要所を締められ、得点を挙げることが出来ません。

 

ところで、昨年まで3年間在籍した絶対的エース・吉村選手が去った今年の東芝は、それに代わる「新たな軸」を獲得しています。

それが有望なルーキー達、特に山田選手・斎藤選手・下山選手の内野手3名です。

 

山田選手は東都大学リーグの1部リーグで強さを発揮している青山学院大、斎藤選手と下山選手は共に東京六大学リーグの法政大と慶應大出身です。

そして経歴を高校まで遡ると、3選手は東海大相模横浜高校慶應義塾高校出身で、もし東芝ファンと神奈川高校野球ファンを兼ねている方がいれば大興奮間違いなしの贅沢な補強に成功したと言えるでしょう。

 

そんな選手たちが一度に入社してきたことも凄いことですが、3選手は春先の「スポニチ大会」からいきなりスタメン、それも上位打線に大抜擢されて申し分のない働きをしてチームに優勝と日本選手権出場権をもたらしています。

 

そんな既に新しいチームの看板になりつつある3選手は2番セカンド山田選手、3番ファースト斎藤選手、4番サード下山選手という布陣で日本通運投手陣に挑みます。

 

東芝は3回、3番・斎藤選手のタイムリーで1点を返し、1-2とします。

 

先ほども少し触れましたが、斎藤選手は横浜高校出身の大卒ルーキー、一方で日本通運の板川選手も同様なので、実はこの2人は元チームメイトだったんですね。

 

世代としては2018年卒業で、北海道日本ハムファイターズの万波選手も同じ代です。

夏の甲子園では結構勝ち進んでいたと思いますが、最後は「旋風」を起こしていた金足農業に惜しくも敗れています。

 

それも少し前の出来事だったような気がしますが、その時の球児たちが大学生活を終えて社会人野球の舞台で戦っているのは時の流れを感じます。

 

先ほど東芝のルーキーの話をしましたが、日本通運側も7番キャッチャー山本選手、8番センター宮崎選手とルーキーが2名スタメンに入りました。


山本選手の武器といえば、やはりキャッチャーらしからぬ俊足ぶりでしょうか。

今年の日本選手権では終盤の勝負所で木南選手や高野選手が出塁した際に代走として出場してそのままマスクを被るといった起用法があるかもしれません。

また、他の若手捕手だと大友選手も結構足が速いことを確認しているので、数年後の日本通運打線はキャッチャーまで足を絡められる恐ろしいレベルの機動力野球が展開できるかもしれません。

 

そして宮崎選手も都市対抗本選までの出場機会はかなり限られていましたが、夏場以降はオープン戦等で積極的に起用されています。

今年の日本通運でセンターを守る選手は宮崎選手を除けば手銭選手と高橋選手の僅か2名で、その2人もベテランの域なので若手は宮崎選手だけになります。

そのため若手向けの出場機会を全て享受できる今のうちの経験を積んで力を付け、センターのレギュラー候補に名乗りを上げていってほしいところです。

 

東芝は4回から粂選手が登板。

ドラフト候補にも名前が挙がっているサイドスロー右腕です。

 

投球練習中、日本通運のベンチ前では古田島選手と清水選手が粂選手の投球フォームについて語り合っていました。

その独特なメカニクスは同業の選手にとっても興味があるようです。

 

そんな粂選手は3イニングをヒット1本に抑える好投を披露し、日本通運ペースとなりつつあった試合の流れを引き戻すことが出来ました。

 

東芝は7回から3番手として善選手がマウンドに上がります。

 

日本通運は7回に先頭の宮崎選手に送られた代打・高橋選手がヒットで出塁。

公式インスタでもたまに言われる「ノーイチの男」としての役割を果たしてチャンスメイクをし、2アウト満塁にまでなりますがあと1本が出ず。

 

一方2番手以降のピッチャーの粘りの投球で流れを取り戻した東芝打線は、7回裏に1番・田中選手のタイムリーヒットで同点とします。

 

その後2アウト1・2塁となったところで板川選手に代わり庄司選手がマウンドへ。

また同時に直前のプレーで指?を負傷した稲垣選手に代わり楠本選手がサードに入っています。

 

庄司選手はデッドボールで2アウト満塁としますが、次の打者をショートライナーに打ち取って勝ち越しは許しません。

 

その後8回表の日本通運もランナーを出すものの得点を奪えず迎えた8回裏、3番手として清水選手がマウンドに上がります。

 

しかし下位打線に3連打を許して1アウト満塁として迎えた1番の打順、先ほどタイムリーを放った田中選手に代わって福山選手が代打で送られます。

 

セカンドへのヒット性の当たりをセカンドの木村選手がダイビングキャッチしてセカンドゴロとしますが、バックホームは出来ず、東芝が勝ち越し。

 

福山選手は先述したルーキー内野手3人が起用される影響で出場機会を減らしているものの、ここぞの場面で仕事をして存在感をアピール出来ました。

 

そして2番・山田選手のタイムリーも出て東芝が4-2とリードします。

 

9回表、後のない日本通運は1アウトから1番・添田選手がこの日4安打目となるヒットで出塁します。

 

しかし途中から2番に入っている楠本選手がダブルプレーに倒れてゲームセット。

 

序盤は圧倒的に日本通運ペースでしたが、終わってみれば東芝がほぼ倍のヒットを放って突き放したゲームとなりました。

 

また、関東選抜リーグはこの試合で東芝が2位となって決勝トーナメントに進出、日本通運は敗退となっています。

 

さて、記事の完成が遅れているうちに社会人日本選手権の抽選会が行われ、日本通運の初戦の相手はヤマハに決定しました。

今年の都市対抗野球で準優勝しているチームで、いきなりタフな相手に当たってしまったのは言うまでもありません。

 

ただ、2回戦3回戦が鬼門になりがちで初戦は比較的勝ち上がることの多い日本通運が今回も勝ち上がってくれることを信じるしかありません。

なお、もしヤマハに勝てた場合は次の対戦相手は大阪ガス東芝なので、もし後者が上がってきた時は今回記事で取り上げた試合のリベンジに期待しましょう。

 

それでは、このあたりで今回の記事はおしまいです。

記事にしたい試合が相当数溜まっているので時間があればどんどん消化していきたいところです。

 

それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。