やっぱり引っ越しはYOKOHAMA

明治大、日本通運、ベイスターズが贔屓の野球観戦ブログです。

2023.07.20 日本通運 vs. Honda熊本(第94回都市対抗野球大会2回戦 / 東京ドーム)

こんにちは。

準々決勝のトヨタ戦の直前にはなりますが、

先日の2回戦・Honda熊本戦の観戦記をお伝えしていきます。

 

▲【今回のトップ画像】稲垣兄弟対決でプレー中の弟・稲垣誠也選手

▼1回戦の記事はこちら

yu-munxydb.hatenablog.com

 

この試合では前の試合と同じく1塁側でしたが、先攻となりました。

 

始球式でバッターを務めたのはJFE東日本から補強の小松選手。

第1試合では平山選手がだったので、2試合連続で補強選手が務めることに。

 

1回表の日本通運は1番添田選手が凡退後、2番稲垣選手が出塁するという第1試合の初回と同じ形に。

 

3番北川選手の打席で1塁ランナー稲垣選手がスタートするところまでは第1試合と同じ流れでしたが、ここで北川選手が右方向に打球を放ちます。

 

打球は伸びてライトスタンドへ突き刺さり、2点を先制しました。

強力打線を擁するHonda熊本に初っ端からプレッシャーを掛けることに成功します。

 

1回裏のマウンドに上がった日本通運の先発はベテラン左腕の相馬選手。

2年目右腕・川船選手の先発が大方の予想でしたが、前の試合から引き続きベンチにすら入らないという結果になりました。

コンディション不良があったのか、それとも3回戦以降に向けた作戦なのかは不明ですが、少し心配ですね。

 

相馬選手は先頭の1番山本卓弥選手にフォアボールを許し、続く2番中島選手の送りバントで1アウト2塁となったところで3番の稲垣翔太選手を迎えます。

Honda熊本の稲垣翔太選手は日本通運の稲垣誠也選手の兄で、このカードは稲垣兄弟の直接対決としても注目されていました。

 

その稲垣翔太選手はファーストゴロ、4番の古寺選手もショートフライで3アウト。

試合の出だしは日本通運優位の展開となりました。

 

2回はお互いに三者凡退で終わったのち、3回表は先頭の1番添田選手がセカンドへの内野安打で出塁。

 

3番北川選手のヒットでチャンスを拡げ、4番森松選手の犠牲フライで1点を追加。

その直後でした。

 

5番大谷選手が特大のツーランホームランを放って5-0。

試合の主導権をガッチリと握ります。

 

 

援護を十分に貰った先発の相馬選手は4回、1アウト1塁2塁のピンチを迎えますが、6番の石井選手をサードゴロダブルプレーに打ち取ってピンチを切り抜けます。

 

順調な試合運びを見せる日本通運でしたが、Honda熊本には恐ろしい強敵がいました。

 

熊本県公式キャラクター「くまモン」が5回裏の攻撃でHonda熊本の応援スタンドに登壇します。

2021年大会のHonda熊本準優勝の際には登壇する度に打線の猛攻や奇跡の逆転劇を呼び込み、社会人野球ファンの間では「魔獣」として恐れられている存在です。

 

するとHonda熊本打線は1アウト後、明治大出身のルーキー・8番蓑尾選手がヒットで出塁したあと、1アウト満塁のチャンスを作ります。

そして内野ゴロと、今大会各試合で発生している野手がフライを見失うことによる長打も発生して3-5と追い上げ、早速「魔獣」が効果を発揮します。

 

日本通運7回表は8番の手銭選手から始まる、今年は点が入りやすい打順の巡りとなっていましたが、Honda熊本サイドはそれを察知してかエースの片山選手を投入。

狙い通り三者凡退に打ち取られ、流れを取り戻すことができません。

 

7回裏はここまで粘りの投球をしてきた相馬選手に代わって庄司選手が登板。

これで初戦と今回でベンチ入りしていた投手は全員マウンドを踏むことに。

先述した川船選手以外にもリリーフ要員のアンダーハンド右腕和田選手、速球派の2年目右腕清水選手も2試合ともベンチ外となっていたので、そちらも少し気になるところです。

 

庄司選手はヒットを2本許すものの2アウトまで漕ぎつけ、4番古寺選手を迎えたところで初戦に続いてルーキーの松澤選手に交代します。

 

松澤選手は社会人野球屈指の右の強打者・古寺選手に対しても堂々と攻め込み、ショートゴロに打ち取って2試合連続で火消しの役割を見事に全うしました。

 

すると直後の8回表、先頭の2番稲垣選手がヒットで出塁。

バッテリーミスと3番北川選手のバントで1アウト3塁のチャンスとします。

 

4番の森松選手は2ストライクと追い込まれますが、叩きつけた打球が大きく跳ねて前進守備のサードの頭の上を越え、レフト前への貴重なタイムリーヒットとなって6-3とリードを拡げます。

相手のエース片山選手から得点を奪うことが出来たのは、相手に大きな絶望感を与えることになったかと思われ、非常に意味のある一打になったことでしょう。

 

8回裏は松澤選手が前の回から続投。

 

セカンドを守る東洋大学の1学年先輩にあたる木村選手もゴロを捌き、このイニングも危なげなく三者凡退で抑えます。

松澤選手が1イニング丸々投げるのは今大会初めてでしたが、テンポよくストライクカウントを重ねて終始有利に勝負を進めることが出来ました。

 

そして9回裏は初戦と同様に前田選手が登板。

今大会ではクローザーとして起用されていく方針になったようですね。

 

再度の「魔獣」くまモンの登壇にも関わらず、ランナーは1人しか許さずに3アウトを取りチームを勝ちに導きました。

序盤2戦で絶対的クローザーが誕生したことは大変心強いです。

 

都市対抗は2回戦が鬼門」とされてきた日本通運が壁を突破しました。

 

もうここまで来たら一気に頂点まで行ってほしいばかりですが、3回戦・準々決勝の相手は昨年の日本選手権王者・社長と会長からのごほうび獲得に燃えるトヨタ自動車で、予選で下した名門チームからの補強選手も原動力となって起こっている今大会の「東海地区旋風」を止めることが出来るかも注目です。

 

3回戦となればいくらトヨタとはいえ投手陣をかなり消費しているのではないかと思っていましたが案外そんな様子はなく、逆に川船選手らが投げられるか分からない状態の日本通運サイドの方が難しい状態になっているため、厳しい戦いが想定されます。

 

しかし次勝てば強豪チームがひしめく「地獄のような」今回の都市対抗トーナメントAブロックを抜けることができ、黒獅子旗が大きく見えてくる大一番です。

 

勝負の時はもう間もなく、これから再び応援に行ってきます。

 

それでは、ここまでご拝読いただき、ありがとうございました。