2023.07.22 日本通運 vs. トヨタ自動車(第94回都市対抗野球大会準々決勝 / 東京ドーム)
こんばんは。
今回は前々から話していた「都市対抗のトヨタ戦の記事を日本選手権までに書く」という目標をその初戦の未明に消化するという計画性のなさを以てギリギリ消化しようと思います。
始発で出ないといけないのであまり時間もない状態ですので、前置きもそこそこにしておいて早速お話ししていきましょう。
▲【トップ画像】味方の反撃を見守る松澤選手(左)と古田島選手(右)
筆者が日本通運を応援し始めてから初めてとなる都市対抗野球での2回戦突破、その後に待ち受けていたのは前年の日本選手権を制した豊田市代表・トヨタ自動車でした。
1チームあたりとしては最大で5試合行われる都市対抗においては初戦、第3戦(準々決勝)、決勝の奇数回の試合でエース格の投手が登板することがセオリーとなっていますが、この試合でも例に違わず、日本通運は古田島選手、トヨタ自動車は嘉陽選手による投げ合いになりました。
(▲トヨタ自動車・豊田章夫社長直々のメッセージ広告を背景に投球する嘉陽選手)
「プロでも十分通用する実力がある」と云われながら同チームでレジェンドとして崇められる先輩投手・佐竹選手を目標として社会人野球でのプレー続行に対して強い拘りを持つ右腕を見るのは筆者自身初めてでしたが、その力は想像以上でした。
150km/hに達する速球をテンポよくコーナーに投げ分けて凡打の山を築き上げ、今大会2試合で凡退がなかった北川選手を筆頭に全体的に好調だった日本通運打線が嘘のように全く手出し出来ない状態にありました。
一方の古田島選手は1回と2回に得点圏にランナーを背負いながら0に抑えると、そこから本領発揮。
3回から5回まで打順一回り分をパーフェクトに抑える力投を見せます。
筆者は撮影のために有料の席に座っていますが、チーム券を使えば無料でこの非常にハイレベルな投手戦を見られるのはなかなか凄いなとすら思わされました。
しかし、日本通運打線が嘉陽選手に簡単に捻られ、攻撃の時間が一瞬で終わる状況では古田島選手がかなり不利な状況にありました。
古田島選手は6回に2アウトから連打を浴びて失点を許したところで降板。
庄司選手に後を託します。
古田島選手は降板後もベンチの最前列に立ち、時には大きな声を出してナインを鼓舞していました。
最少失点に抑えて反撃を待ちたい日本通運でしたが、一度火が付いたらなかなか止められないのがトヨタ自動車打線の恐ろしいところ。
庄司選手はアウトを奪えず、ここまで2試合に登板してルーキーらしからぬ圧倒的な投球を披露してきた松澤選手もここで初めてヒットを浴び、4-0とリードを拡げられてしまいます。
なんとか守備を終わらせて帰ってきた守備陣を古田島選手が迎え入れるシーンもありました。
するとその直後、日本通運打線が反撃を開始。
先頭の添田選手が左中間へ打球を弾き返し、ようやく嘉陽選手のパーフェクトピッチングを打ち砕きました。
そしてやや無謀かと思われたタイミングでしたが、2塁を陥れてツーベースとしました。
反撃ムードが一気に高まります。
1アウト1・2塁となり、打席には4番の森松選手。
古田島選手が一学年後輩の松澤選手に声を掛けつつ、共に戦況を見守ります。
森松選手はライト前タイムリーヒットを放ち、難攻不落かと思われた嘉陽選手から1点をもぎ取りました。
先ほどのような回があっても「無条件降伏」にならず、すぐに反撃を浴びせることが出来るのは今年の日本通運の強さだなと感じました。
2死1・3塁となり、6番の補強選手・平山選手の打順で代打で楠本選手が登場。
しかしバットをへし折られてセカンドゴロとなり、反撃は1点で終わります。
しかし次の回に登板した平元選手も1点を失い、再び点差は4点に。
すると次の7~9番の打順では代打攻勢。
木南選手に沓澤選手、手銭選手に高橋選手、木村選手に補強の小松選手が送られますが、いずれも倒れて三者凡退に終わります。
小松選手は1塁にヘッドスライディングした際にユニフォームが破れてしまうアクシデントが発生し、やむなく木村選手からユニフォームを借りるという珍事も。
そして8回裏には古田島選手らと同じ2年目の清水選手が都市対抗デビューを果たしました。
清水選手はそんなマウンドを見事に無失点で切り抜け、ベンチはこのリアクション。
こちらも2年目の同期でこの試合からベンチ入りしていた大友選手が清水選手を熱い抱擁で迎え入れます。
同期の絆の強さを感じます。
さて、まだ9回表の攻撃がありますが、写真撮影も放棄して自分としては珍しく熱を入れて応援していたので写真はありません。
ということで、一通り写真を貼り終えたので本稿はこのあたりで終了です。
試合の総括については日本選手権終了後に今シーズンの総括もすると思うので、その時にまとめて出来ればと…
これから大阪に出向きますが、日本通運の初戦の相手はトヨタ自動車と決勝で互角の戦いをして堂々の準優勝となったヤマハ。
初戦としてはあまりにタフな相手であることは言うまでもありません。
今シーズン最後の大会となりますが、最後まで無事見守って行ければと思います。
それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。