やっぱり引っ越しはYOKOHAMA

明治大、日本通運、ベイスターズが贔屓の野球観戦ブログです。

2023.06.04 日本通運 vs. Honda(都市対抗野球南関東予選 / ZOZOマリンスタジアム)

こんにちは。

都市対抗野球への出場チームが徐々に決まりだす時期となってきました。

「やっぱり強いな」という盤石の戦いぶりを見せた強豪チームが出場を決めた地区があれば、「まさかこんなことに」という番狂わせが起こった地区もあり、緊張感のある展開が続いています。

 

そんな中、昨日ZOZOマリンスタジアムで行われた南関東地区の第一代表決定戦、日本通運vs.Hondaの試合を観戦してきましたので、その様子をお伝えします。

大熱戦ということもあり、いつもより若干写真が多めになりましたが、どうか最後までご覧いただけますと嬉しいです。

 

【トップ画像】木南選手の満塁ホームラン後、3塁ランナー森松選手を先頭にベンチへ戻る選手たち

 

決戦の地・ZOZOマリンスタジアムにやってきました。

もはや説明不要の千葉ロッテマリーンズの本拠地ですが、神奈川からだとまぁ遠い…。

もし負ければ翌日も再びこちらでの試合となるため、今日で決めてほしい!

 

今日も日本通運のチーム券を拝借(いつもありがとうございます)。

撮影出来る場所があるか心配でしたが、グラウンド前最前の素晴らしい席に陣取ることが出来ました。

座席前には小さなテーブルもあり、座席の座り心地もよかったですが、プロ野球開催の際には相当な額を取られそうだなぁと…

そしてこれはZOZOマリンスタジアムの面白い構造なのですが、ベンチ前方に屋根がなく、客席から見やすいようになっているので、ベンチ内の様子が観察出来ていつもの観戦にプラスして楽しさがありました。

 

程なくして両チームの選手によるウォーミングアップが始まり、シートノックに入ります。

そして両チームのエール交換、選手の挨拶を経て、定刻より少し早くゲームがはじまりました(所謂JABAタイムってやつ)

 

日本通運の先発は川船選手。

前回の登板は埼玉県予選の決勝だったので、2戦連続でHondaに対することになりました。

 

yu-munxydb.hatenablog.com

▲(参考)埼玉県予選の記事

 

初回から攻めたいHonda打線は1番千野選手(写真右)がフォアボールで出塁しますが、続く鈴木選手(写真中)はセンターフライに倒れます。

 

3番の小口選手の当たりはショートゴロとなりますが、ダブルプレー崩れで1塁に残ったところですかさず盗塁を仕掛け、2アウト2塁のチャンスを作ります。

 

しかし川船選手は4番の井上選手を空振り三振に抑え、初回を無得点で切り抜けます。

 

一方Hondaの先発は東野選手。こちらも埼玉県予選の決勝で先発だったので、この日の両先発の顔ぶれはこの前の県営大宮球場の時と全く同じだったんですね。

東野選手の立ち上がり2イニングは日本通運打線の早打ちもあって、かなり早い時間で守備の時間を終わらせていました。

 

2回表のHondaは1アウトの後、6番辻野選手がフォアボールで出塁。

しかし後続は連続三振に倒れ、得点を奪えません。

 

この日の川船選手は何となくマウンドに合ってなさそうな印象がありましたが、それでもHonda打線に的を絞らせない好投を披露します。

 

3回裏、日本通運は好調の7番木南選手がヒットで出塁するも続く手銭選手がバントを打ち上げてしまい、ダブルプレー…かと思われたところでHondaに送球ミスが出て命拾いをします。

その直後、木村選手がセンターへのヒットを放ちます。

 

1塁ランナーの木南選手を刺そうと外野から3塁に送球されたところで木村選手も2塁を陥れます。

「相手のミスに付け込む」「隙があったら果敢に次の塁を狙う」今年の日本通運打線の持ち味を発揮し、1アウト2・3塁のチャンスを作ります。

 

しかし、1番添田選手と2番稲垣選手は倒れ、この試合最初の好機を活かすことは出来ませんでした。

 

しかし日本通運打線は続く4回も先頭の3番・北川選手がレフトフェンスを直撃する強い当たりを放ってツーベースとします。

北川選手は南関東予選に入ってから当たりが止まっていましたが、ここでようやく「らしい」当たりが出ました。

 

続く森松選手が送りバントを決めて1アウト3塁とした後、5番の大谷選手はデッドボールで出塁。大谷選手はデッドボールが多いイメージなので毎回大変そうです…

続く7番の木南選手はカウントが悪くなったところで敬遠して8番の手銭選手との勝負を選択。

Hondaとすれば木南選手の調子と左右の相性を考えれば妥当な選択だったと思います。

 

しかし手銭選手はレフトへ上手く合わせて2点タイムリー。
手銭選手も今年のJABA大会では好調ながら南関東予選に来てから当たりが止まっていましたが、ここで一本出たことはかなり大きかったと思います。

 

5回まで終えて欲しい一本が出た日本通運が2-0とリードします。

さて、先ほどもお伝えした通りこの日はZOZOマリンの構造のお陰でベンチの様子がいつも以上によくわかりました。

ベンチの中でも特にいい動きをしていたのが木下選手と高橋選手でした。

木下選手は常にベンチの最前列にいて他の選手を盛り立てていましたが、特に印象に残ったのが、4回のチャンスで三振した沓澤選手がベンチに戻ってきて後ろの方に座ったのを見て、自らの横に呼んでチームメイトの応援させつつ、手銭選手のタイムリーが出た際には真っ先に励ますというシーンでした。

また、高橋選手は常に大きな声を出していましたが、ただ声が大きいだけではなく、チームの気が緩みそうになった時には、気を引き締めさせる掛け声を出すといった形で、2人ともベンチの雰囲気を上手く作っているなと思いました。

常に明るい雰囲気の日本通運の底力は試合に出ていない選手の貢献もあるのだと感じさせられました。

 

さて、両チームとも5回終了後のグラウンド整備明けから継投策に入ります。

 

日本通運の2番手はサウスポーの平元選手。

川船選手から2年目同士のリレーとなりました。

 

最速140km/h台中盤のストレートを軸に、6回7回をヒット1本に抑えます。

 

一方のHondaもサウスポーを投入。中村選手がマウンドに上がります。

 

日本通運打線も右打の諸見里選手を代打で起用するなどの攻撃を見せますが、6回7回を完全に抑えられてしまいます。

 

すると8回表、先頭打者の代打・守屋選手の当たりが絶妙な場所に転がって内野安打になるという日本通運としてはアンラッキーな形で出塁されます。

 

送りバントを許したのち、代打佐藤選手の当たりを、5回の走塁で負傷した稲垣選手に代わってサードに入った楠本選手が上手く捌いて2アウトとします。

一度裏で治療した後ベンチに戻ってきた稲垣選手も声を出して盛り上げます。

 

しかし、2番の鈴木選手がライト前に落ちるヒットを放ち、1点を返されます。

 

さらに、北川選手の内野への送球が逸れるというミスが出て鈴木選手の2塁への進塁を許し、引き続き得点圏にランナーを背負ってしまいます。

 

ここで平元選手に代わってレフトポール際にあるブルペンから和田選手が登場。

しかし、一度コーチがマウンドに行って引き上げてからの投手交代が認められず、和田選手は不服の表情を浮かべながらベンチに引き上げることとなり、微妙な雰囲気となっていたところで3番の小口選手がライト前へのヒットを放ち、Hondaが同点に追いつきます。

本塁が微妙な判定だったためにキャッチャー・木南選手の猛抗議もありましたが、判定は変わらずでした。

 

ここで和田選手が登板、かと思いきや、迎えるバッターが左の4番・井上選手だったため、サウスポーの庄司選手が先に登板します。

 

しかし井上選手も左対左の不利な対戦ながら、4番の意地を見せて単打で繋ぎます。

 

続くバッターは、この日ヒットを放っており、前の試合では決勝ホームランもあって警戒すべき5番バッター・藤野選手を迎えますが、ここでようやく和田選手がマウンドに上がります。

 

登場の際にアクシデントがあってモチベーションを保つのが難しい場面、しかも思わぬ形でブルペンでの投球練習が途中から出来なくなってしまったという相当タフな条件で登板した和田選手、

 

ファーストゴロに抑え、渾身のガッツポーズ。

数々の修羅場を経験した和田選手がアクシデントで厳しくなった流れを見事に堰き止める投球を見せてくれました。

 

反撃を凌いで競り勝ちたいHondaは、リリーフエースの福島選手を送り込みます。

 

しかし、南関東予選でここまで何となく湿っていた日本通運打線がここで一気に目を覚まします。

 

まずは先頭の2番楠本選手がしっかりとボールを見極めて出塁します。

 

そして今日ヒットも放っている3番の北川選手に対して送りバントのサイン。

今年は主軸に対してもどんどん送らせて行くという賛否両論はありそうな方針の中、北川選手はきっちりとバントを決めた…かと思われたところでHondaにまさかの再びの送球ミスが出ます。

これで一転ノーアウト1・3塁の大チャンスとなり、ビックイニングの機運が高まります。

 

ここでバッターは4番の森松選手。

今年から4番を任された中、結果が出ないときもありましたが、ここではコンパクトに振り抜いた当たりがセンター前に落ちます。

 

この大一番で4番としての仕事を果たしてこのガッツポーズ。

日本通運が3-2とし、すぐに勝ち越しに成功します。

 

ここ最近の日本通運打線は1点を取った後に追加点を挙げられずに勝負を決定付かせられないという傾向があり、ここも難しい場面になりそうだと思いましたが、この日はそんな心配は不要でした。

 

5番の大谷選手はバント失敗に終わった後、6番で諸見里選手が入っていたところに代打で木下選手が登場。

先ほどもベンチでいい働きをしているとお伝えした木下選手ですが、出場する時にはDHでスタメンに入っても中盤~終盤に左投手と当たった時などに代打を送られる場面が多く、本人としては思うところもあったかもしれません。

しかしこの日は逆に自分が終盤の大事な場面で代打として起用され、執念で内野と外野の間に落とすといった当たりでチャンスを拡げ、1アウト満塁とします。

 

すると塁上でこの大きなガッツポーズ。プレーでもチームを大いに鼓舞します。

 

そしてここ最近終盤に試合を決める一打を放つことも多い木南選手が初球・低めのボールを上手く拾います。

 

その打球はぐんぐん伸びて左中間のラグーン(スタンド前にあるゾーン)へ。

試合を決定付ける値千金の満塁ホームランが飛び出します。

 

今年は守備では扇の要として熟練のリードで充実した投手陣をリードし、打撃では攻撃の起点にもポイントゲッターとしても機能するこれ以上ない7番打者として活躍する本当に頼りがいのあるベテランとして大活躍を見せています。

 

ベンチも3塁側応援席のボルテージも最高潮になり、木南選手は本塁生還後に手荒い祝福を受けます。

 

しかし、一度目覚めた日本通運打線はまだ攻撃の手を緩めません。

 

代わった朝山選手に対して9番の木村選手がストレートのフォアボールで出塁。

続く添田選手に対しても2球ボールが続き、ピッチャーとしてはどうしてもストライクを入れなくてはならない場面。

しかし添田選手はそれを見逃してくれるような打者ではありませんでした。

 

狙いを定めてフルスイングした当たりは目の覚めるような弾丸ライナーとなり、ZOZOマリンのラグーンさえ越えてライトスタンドに突き刺さる2ランホームランとなりました。

そしてすかさず「ラヴィット」ポーズ。

まさに休日の昼間ながら、もう平日の朝がやってきたかのような衝撃です(?)

 

ところで、個人的に思う添田選手の強みとして「4タコ・5タコが少ない」ことがあります。

打撃ではほぼ必ず1回は出塁するか打点を挙げるかの活躍をして見せ場を作っている印象のある添田選手ですが、この日はこの打席まで珍しく4打数ノーヒットで、もしも一度Hondaに追いつかれなかったら打順の巡り的にもそれで終わっていそうなところでした。

ちなみに、前回の埼玉県予選決勝・Honda戦でも同じような状況で、そちらも思わぬ形で最後の打席が回ってきてサヨナラヒットという結果でした。

そのような形で、打撃でいいところがなくても最後の最後で転がり込んできたような好機で見せ場を作るあたり、本当に「持っている」選手だなと思います。

 

ベンチ前でもう一度「ラヴィット」。

公式インスタグラムを見ると、チーム内でも徐々に流行ってきている様子。

都市対抗本選ではもっと大いに流行らせたいところですね。

 

9回には「中田のアニキ」こと中田選手が登板。

そういえば、この日登板した選手は全員南関東予選初登板だったんですね。

厳しい試合にも関わらずそれぞれよく役割を全うしました。

 

中田選手はブルペンを支える兄貴分として相手に何も起こさせない投球を披露し、三者凡退で試合を締めくくります。

 

マウンド周辺に出来た歓喜の輪の中には負傷の影響で木下選手におんぶされた稲垣選手の姿もありました。

怪我の程度は分かりませんが、なんとか本選に間に合って欲しいところです。

 

試合後表彰を行い、記念撮影となりました。

気になる最優秀選手は森松選手でした。3試合を通じての活躍なら誰になるかなと思っていたところでしたが、やはり決勝での勝ち越し打が大きかったようです。

 

そして澤村監督の胴上げとなりました。

上手く撮影できなかったのか、やり直しとなり、少し締まらない場面も見られました(

 

 

さて、ここまでいつもより写真量も文章量も多めでお送りしてきましたが、いかがだったでしょうか。

前の記事でお伝えしたと通り、これまで幾度となく行われてきた埼玉、南関東でのHondaとの戦いは、Hondaが来年から東京地区に移ることで、これが最後でした。

ここ数年、南関東ではHondaにずっと負け続けていた中、最後の最後で一矢報いたといったところでしょうか。

準決勝の観戦ブログでは「二度と南関東に帰って来る気を失せさせるくらい圧倒したい」などと記しましたが、大体そのような形に持っていけたかなと。

 

yu-munxydb.hatenablog.com

▲(参考)準決勝の記事

 

南関東予選全体を見ると、昨年に続いて今年もJFE東日本が敗者復活初戦で散り、また準決勝で対戦したかずさマジックは日本通運戦でも実力を見せたエースの山本選手と4番の吉田選手が大活躍し、Hondaを抑えて第二代表を勝ち取るといった力を見せ、「よくこの選手たち相手に勝ち切れたな」と思わせるなど、決して簡単な戦いではなかったことが分かります。

 

しかし、今年の日本通運は上手く行かない場面こそありましたが、例年以上に持ち味のある強いチームとして、第1代表を勝ち取ることが出来ました。

 

本来の力を発揮すれば、都市対抗本選でもきっといい結果が出るはずです。

今後の日本通運の活躍を祈りつつ、今回の記事はこのあたりで締めたいと思います。

 

それでは、ここまでご拝読いただき、ありがとうございました。

2023.06.01 日本通運 vs. 日本製鉄かずさマジック(都市対抗野球南関東予選 / 天台球場)

こんにちは。

先ほどは昨晩書き出したのをそのままにしたので、朝にも関わらず「こんばんは」と書いてしまいました(汗)

 

そんなことはさておき、今回の記事は6月1日に天台球場で行われた試合の2つ目、日本通運vs.日本製鉄かずさマジックの試合の様子をお伝えします。

 

▲【トップ画像】見事な完封勝利を達成して雄たけびを上げる相馬選手

▼ 第1試合の記事もあります。

yu-munxydb.hatenablog.com

 

日本通運の先発は相馬選手でした。

過去の予選ではかずさマジック相手に好成績を残しており、相性が良いようです。

初回は頭上を越すかというライナーをキャッチするという自らも救うビッグプレーもあって三者凡退に抑えます。

 

一方のかずさマジックの先発は山本選手。

150km/hに達するストレートを軸に力強い投球を見せ、こちらも初回を三者凡退に抑えたので、この時点で早くも投手戦の様相を呈してきていました。

 

2回の相馬選手は先頭・4番の吉田選手をフォアボールで歩かせ、続く5番佐藤選手はバントの構えながらカウントを悪くしますが、フルカウントまで持っていき、最後はセカンドにゴロを打たせてダブルプレーを取りました。

 

続く6番の勝俣選手はNPB経験のある怖い打者でしたが、ファーストゴロに抑えます。

 

この回も0点に抑え、ベースカバーからマウンドにボールを置き、ベンチへ戻ります。

結果としてかずさマジックはここでチャンスを作ることも出来なかったのが大きな痛手となりました。

 

日本通運打線が山本選手相手に1本のヒットも出せない中、4回裏のかずさマジックは3番・内山選手がヒットで出塁。両チームを通じて初めてのヒットが出ます。

その後4番の吉田選手には9球粘られますが、最後は三振に抑えてこのガッツポーズが出ます。

 

何とか相馬選手を援護したい日本通運打線ですが、5回裏のグラウンド整備明けの最初のバッターは手銭選手から始まる巡りになったので、そこで何か起きそうな予感がしました。

前にもお話した通り、ここ最近の日本通運打線は7番木南選手・8番手銭選手が出て9番木村選手が送り、1番添田選手が返すという得点パターンが非常に増えていました。

そんな中、手銭選手はまずフォアボールを選び、「やっぱり何かありそうだぞ」という雰囲気を醸し出します。

 

そして続く9番木村選手はこの打席でも初球でバントを決めます。

木村選手はかなりの確率で初球でバントを決めているように感じており、この非常に高いバント技術が流れを呼び込みやすくなるきっかけにもなっているのかもしれません。

 

そして1番の添田選手を迎えたところで、日本通運が更に仕掛けます。

 

2塁ランナーの手銭選手が3塁への盗塁を成功させました。

これが出来ることが今年の日本通運の強みで、打撃だけではなく走塁でもどんどん相手にプレッシャーを掛けてきます。

 

外野フライや高いバウンドの内野ゴロでも1点が期待出来る場面ではありましたが、添田選手のライナーがライト線へ落ち、チーム初ヒットで均衡が破れます。

 

添田選手は1塁塁上でこのポーズ。

朝の情報番組「ラヴィット」のポーズらしいです。

 

そしてすかさず2塁を陥れて再び「ラヴィット」ポーズ。

添田選手はこの後守備でも好プレーがあり、完全に走攻守でノリにノっています。

この調子を本選までキープしていきたいところです。

 

(8回にヒットで出塁した沓澤選手に代走高橋選手が送られる)

 

その後ようやく日本通運打線も目覚め、8回には木村選手添田選手の連打、9回には沓澤選手のヒットもありましたが、いずれも得点には繋がらず、やはり全体的にあと1本が出ないのは少し長引きそうかなという印象でした。

こちらは何とか本選までに打開しておきたいところです。

 

さて、この日の相馬選手は1点のリードで十分でした。

5回以降は1人のランナーも許さずかずさマジック打線相手に仁王立ち。

見事な1安打完封勝利を収めました。

2年目のプロ注目コンビなどを擁していてもまだまだ主戦の座は譲らないというような強い意思の表れた力強いピッチングでした。

 

ところで、この日はスタンドで相馬選手のご家族・ご親戚?が観戦していらっしゃいました。その中には相馬選手のご子息と見られるお子さんも見られましたが、まだ物心付いていないくらいかなといったご年齢でした。

相馬選手は社会人野球ではもうベテランの域に達している選手ではありますが、そのお子さんがお父さんの投げる姿をしっかりと記憶に焼き付けることが出来るくらい大きくなるまで、まだまだ活躍を続けて欲しいなと願うばかりです。

 

ともあれ、日本通運は1-0で勝利。

思えばこの日の天台球場は2試合ともこのスコアでの決着となりました。

 

 

ということで、苦しい展開をなんとか勝ち切り、東京ドームが大きく近づいた試合の様子をここまでお伝えしてきましたが、このあたりで今回の記事はおしまいです。

 

第1代表決定戦は去年と同じくHondaとの戦いになりますが、前の記事で引用した通り、この組み合わせの南関東第1代表決定戦は泣いても笑ってもこれで最後。

Hondaとしては勝って有終の美としたいところとは思いますが、日本通運としては
もう二度と戻ってきたくないとHondaに思わせる程圧倒して終わらせたいところです。

お互い打線が好調とは言えない状態のため、この日のような投手戦が予想されますが、日本通運のことなので何か思い出したかのように初回で猛攻を繰り広げるといった可能性もあるかもしれません。

 

既に守備につかなかった大谷選手が心配ではありますが、各選手とも怪我無く最高のパフォーマンスで歓喜の瞬間を迎えることを信じています。

 

それでは、ここまでご拝読いただきありがとうございました。

2023.06.01 JFE東日本 vs. Honda(都市対抗野球南関東予選 / 天台球場)

こんばんは。

一晩経ってしまいましたが、31日に引き続き南関東予選の日本通運戦を観戦してきました、が、その前に行われた第1試合、JFE東日本とHondaの試合の様子を先にお伝えしようと思います。

 

【トップ画像】初回に盗塁を決めるJFE東日本・小松選手

 

千葉県総合スポーツセンター硬式野球場、通称天台球場は文字通り千葉県総合スポーツセンターの敷地内にあります。

 

右上に見える構造物は千葉都市モノレールの軌道で、球場のすぐそばにスポーツセンター駅があるので、来場する際は自家用車よりモノレールの方が便利そうです。

(この日使えた駐車場は球場からめちゃくちゃ遠い場所だったのもあり…)

 

今回はJFEのチーム券で入場。

グッズのほかにスポーツドリンクもいただけるのはとても嬉しい心遣いです。

 

また、地元千葉市のチームということもあって応援に力が入っており、声を出して応援する人の多さに驚きがありました。

 

そして座った場所はこのあたり。

かなり撮影しやすいスタンドで、お陰でかなり撮影が捗ったと思います。

 

JFE東日本先発は宇賀神選手でした。

初回は三者連続三振の素晴らしい立ち上がりを見せます。

 

一方のHondaの先発は岡野選手。

この日はランナーを背負っても欲しいところで三振を奪い、持ち味を発揮します。

 

JFE東日本は初回、1番のルーキー・小松選手がヒットで出塁。

 

1アウト後、3番の平山選手に回ります。

昨年までは不動の4番サードでしたが、怪我があったようで、その影響もあってか打順を一つ上げて指名打者での出場が続いています。

 

平山選手の打席中に1塁ランナー小松選手が盗塁。

さらに平山選手はデッドボールで出塁して1・2塁のチャンスを迎えますが、後続が連続三振で無得点に終わります。

 

直後2回表のHondaは6番の辻野選手が2アウトからヒットで出塁すると、1塁ランナーコーチの篠塚選手兼任コーチとこのポーズ。

 

その後満塁となりますが、9番三浦選手をキャッチャーフライに抑えてピンチを切り抜けます。

 

2回裏のJFE東日本も2アウトから8番山田選手がフォアボールを選び、その後相手のミスもあってチャンスが拡がりますが、こちらも無得点。

ただ、その「相手のミス」というのがショートからのセカンド送球が逸れて1塁ランナーの山田選手の顔面を直撃するというもので、かなり心配な事態に…

 

山田選手は残念ながら交代となってしまい、山田選手が守っていたサードにはファーストから山城選手が回りました。

6回に1度だけ守備機会がありましたが、特に問題なく捌けていました。

 

さて、試合は4回に動きます。

この日5番に入った藤野選手は埼玉県予選の決勝戦でも猛打賞を記録しており、この試合でも注目しておりましたが…

 

ライトスタンドへのホームランを放ちます。

反対方向にあれだけの打球が飛ばすことが出来るのは素晴らしかったです。

 

するとJFE東日本は次の回にピッチャーを交代。林選手がマウンドに上がります。

林選手は速いテンポでどんどんアウトを取る、気持ちのよくなるような投球で4回を打者12人で抑える好投を見せます。

 

投手陣の頑張りに応えたいJFE東日本打線は5回、山田選手に代わって出場した鳥巣選手が先頭打者で出塁。山田選手の分の気持ちも背負っていて気合十分でした。

 

2アウト2塁となり迎えた2番の中澤選手は打席途中で申告敬遠に。

 

平山選手には何と代打で関選手が送られます。

どういった事情かは分からないものの少し驚き。

 

しかし関選手はセカンドフライに倒れます。

 

続く6回にも2塁にランナーを進めたJFE東日本でしたが、代打の猪田選手は三振。

初球からいい感じで手を出せていたので打てそうな雰囲気はあったのですがね…

 

逃げ切りたいHondaは8回から福島選手を投入。

 

1アウトから関選手が相手のエラーで出塁して西村選手が代走で登場。

 

さらに4番山城選手も続いて1アウト1・2塁のチャンスを作ります。

 

ここで1塁側JFE東日本の応援席も大いに盛り上がりますが、5番の内藤選手はダブルプレーに倒れ、ホームベースが遠い展開が続きます。

 

JFE東日本は9回、本定選手が登板し、0点に抑えて味方の逆転を待ちます。

 

9回裏、JFE東日本は代打で明治大出身のルーキー・岡本選手の登場もありましたが、三者凡退でゲームセット。

 

Hondaが昨年に続いて第一代表決定戦に進みました。

終始JFEペースだったと思うのですが、こういう展開になると一発が大きいと感じさせる試合でした。

 

ところで、Hondaについてこんな話題が…

mainichi.jp

なんと、南関東地区の強豪として長年戦ってきたHondaが来年から東京地区に移ってしまうというのです。

現在の南関東地区はちょうどこの日天台球場で試合を行ったHonda、日本通運JFE東日本、日本製鉄かずさマジックで3枠を争う、といった構図でしたが、来年以降はそのまま行けば残った3チームが労せずして都市対抗野球の出場権を得やすくなる、という形になります。

このことがどのような影響を与えるかは…少し様子を見ていく必要がありそうです。

 

ともあれ、Hondaとしては最後の南関東大会を第一代表で突破し、有終の美を飾りたいところだろうと思いますが、第一代表決定緯線ではそれが叶うかどうかも注目です。

 

それでは、今回の記事はこのあたりで終了です。

この後すぐに第2試合・日本通運vs,日本製鉄かずさマジックの試合の様子をお伝えできればと思いますので、もう少々お待ちください。

ひとまず一旦これで、ご拝読いただきありがとうございました。

2023.05.31 日本通運 vs. ハナマウイ(都市対抗野球南関東予選 / ゼットエーボールパーク)

皆様こんにちは。

本日より楽しみ2割、怖さ8割のような南関東予選が始まりました。

 

早速千葉県市原市にあるゼットエーボールパークに観戦に行ってきたので、その様子をお伝えします…が、今回は写真少なめ・感想多めの記事になりそうです。

撮影しやすそうな場所が応援団のスペースになっていたのと、筆者自身も撮影より応援を優先していたため…

 

【今回のトップ画像】5回にツーベースを放った木南選手

 

筆者は諸事情で遅れて現地に到着。

チーム券を受け取り(遅れてきてしまったのに用意していただき本当にありがとうございました)、スタンドに到着すると1回裏が終わるところでした。

 

この時点で日本通運は3点を先取しており、「何度もチャンスを作りながら得点出来ず、そのうちに相手にワンチャンスで得点を許してそのまま負ける」というよくある敗北のパターンは回避できそうだと思い一安心、が、そこまで行かずともかなりタフな展開に巻き込まれていくことになります。

 

日本通運の先発は古田島投手。

個人的にはベテラン左腕の相馬選手から行くのではないかと思っていたので少し意外でした。

 

古田島選手は要所を締めてゲームは作りますが、毎回ランナーを背負う展開となり、比較的苦しいピッチングとなってしまいました。

 

本塁打を含む2安打の活躍を見せたハナマウイ2番の大友選手

 

ハナマウイは上位打線の選手は古田島選手を捉えていたために実力を感じさせられた一方で、下位打線は軽く捻られていた感じがあり、両者の力の差がチームとしての課題なのかなと考えました。

ただ、全体を通して古田島選手の低めの変化球をかなり見送っていたため、低めを捨てる作戦が徹底出来ていたのかもしれません。

 

▲4打点を挙げて4番の役割を果たした森松選手

 

打線に関しては個人的には添田選手、森松選手に複数の安打が出たことが大きかったかと。

両者とも絶不調とまでは行かずともここ最近若干本来の力が出せていなかった面があり、もし初戦でも結果が出なかったらより状態が悪くなるかも…というところで結果が出たのはかなり楽になったのではないでしょうか。

添田選手はヒットだけではなくフォアボール3つ選び、なんと毎回盗塁を仕掛けて全て成功させるという、相手からすればもうやりたい放題の活躍だったので予選を進んでいくのにあたっていい勢いが付いたでしょう。

 

また、大事をとって?交代した大谷選手に代わって出場した沓澤選手に長打が出たのも結構大きく、今後代打などで起用される機会も増えるかもしれません。

打線全体を振り返ると、3イニング連続3者残塁も含む異常な数の残塁数といった反省点はありましたが、初回に3点をしっかり挙げれていたこと、そして初戦という計り知れない緊張感の中だったことを踏まえれば「まぁこんなことも…」くらいの話かなと思います。

 

7回からは2番手で前田選手が登板。

古田島選手が苦しめられた上位打線に当たる巡りにも関わらず2イニングパーフェクトの素晴らしいピッチングでした。

本来であれば今日先発で投げていてもおかしくはない実力を存分に発揮しました。

 

9回はクローザーとして経験を積んでいるルーキーの松澤選手が登板。

ランナーを背負うものの得点は許さずにゲームをきっちりと締めます。

 

ということで、7-1で日本通運が初戦を突破。

スコアだけ見れば快勝ですが、全然そんなことはないタフなゲームでした。

 

ところで、南関東予選に入ってから日本通運側にはブラバンとチアが入ったのですが、チアの方はどうやら中学生か高校生か(多分中学生、小学生ってことは流石にない…?という感じ)だったので少し驚きました。どこから派遣されたのでしょうか?

ともあれ、本選での応援に派遣される方々に負けず劣らずのパフォーマンスで客席を大いに盛り上げてくれたので、次戦以降ではそちらにも注目です。

 

さて、次の試合は準決勝で、対戦相手は昨年と同じく新日鉄かずさマジックです。

気の抜けない過酷な闘いが続きますが、引き続き応援していきます。

あと、次回はもう少し応援と撮影の両立を…

 

それでは、少し手身近にはなりましたが、ここまでご拝読いただきありがとうございました。

2023.04.09 日本通運 vs. 三菱重工Westなど(JABA四国大会 / マドンナスタジアムなど)

こんにちは。

今回は前回の続き・JABA四国大会観戦記2日目の模様をお送りします。

 

【今回のトップ画像】日本通運唯一の打点を挙げた木村選手

 

↓前回の記事はこちら↓

yu-munxydb.hatenablog.com

 

4月9日の日本通運 vs. 三菱重工Westの試合は坊ちゃんスタジアムではなく、同じ敷地内にあるサブ球場・通称マドンナスタジアムで行われました。

 

このマドンナスタジアムと坊ちゃんスタジアムは地図で見るとこのくらいの距離感で、その気になれば双方で行われている試合を交互に見ることも出来るくらいでした。

 

スタンド内に入りました。

ちょうど正面に見えているのが坊ちゃんスタジアムです。

サブ球場とはいえ、かなり綺麗で見やすい球場だなと思いました。

 

ただ一つ残念だったのは、スピードガンの設備が無かったことでしょうか。

この日の両チームの先発投手はいずれもスピードがよく出ているように見えただけに、どのくらい出ているか確認したかったですね…

 

さて、ここからは試合の様子をお伝えしていきます。

三菱重工Westの先発は関西大から入社したルーキー・鷲尾選手でした。

鷲尾選手は関西大学時代最後の明治神宮大会明治大学相手に投げているのを配信で観ていたのですが、立ち上がりで失点した以外には支配的なピッチングを披露していました。その際に三菱重工Westに内定しているとの情報があり、これでエースの竹田選手の負担も減るのではないかと思っていたところ、こんなに早くお目にかかれるとは。

 

日本通運打線はそんな鷲尾選手相手に初回、1番添田選手がセカンドの後ろに落ちるヒットで出塁しますが、この時点で鷲尾選手の凄さが垣間見えました。

初球を低めの直球でストライクを取り、2球目は沈むボールで空振りで添田選手としては結構珍しい形で0-2のカウントを作られてしまっていたのです。

 

これは立ち上がりで何とか点を取っておかないと苦労しそうだなと思っていましたが、後続は抑えられて0点で切り抜けられます。

 

一方の日本通運の先発は古田島選手。

古田島選手は立ち上がりで1点を失うものの2回から6回まではノーヒットピッチングを披露しますが、7回に4番・中山選手相手にホームランを打たれてしまいます。

中山選手には前の打席でもポール際への大飛球を飛ばされていた中での初球を狙われてしまったので、これは悔いの残る一球になってしまったかもしれません。

 

鷲尾選手に7回まで圧倒された日本通運打線でしたが、8回に内野安打や相手のミスなどが絡んでノーアウト満塁の大チャンスを作ります。

8番の高橋選手に代わって代打で毛利選手が送られますが三振に倒れ、続く9番木村選手の犠牲フライで1点を返すのがやっとでした。

日本通運打線は終わってみれば鷲尾選手相手に7三振を喫し、浴びせたヒット3本はいずれも内野安打とほぼ完全に抑え込まれた形となりました。

 

日本通運打線がここまで完全に捻られたのを見るのは2021年の都市対抗野球の対ENEOS戦、東芝から補強された吉村選手(現ヤクルト)に対した時以来かと思われます。

鷲尾選手は順調にいけば来年のドラフトで注目される存在になっていくでしょう。

 

1点差まで迫った日本通運は8回裏、ベテラン左腕の相馬選手が登板して9回表の攻撃に繋げる…というところでしたが3安打を浴びて2点を失います。

 

勝ち切れば決勝T進出が決まる三菱重工Westはエース・竹田選手が登板。

竹田選手を見るのは去年の社会人日本選手権・日立製作所戦で救援登板した時以来で、筆者が現地の際は何故か毎回リリーフで出てきてる感じがあります。

 

日本通運は上位打線とはいえ竹田選手相手に3点差は流石に厳しく、三者凡退に抑えられて1-4で敗北。三菱重工Westに昨年のリベンジを果たされることとなり、予選敗退となりました。

 

さて、この試合は投手戦だったこともあってかなり早い時間に試合が終わりましたが、隣の坊ちゃんスタジアムで行われているENEOS vs. NTT西日本の試合がまだ中盤だと分かったので、そちらに移動することにしました。

 

瀬戸内側特有の気持ちのいい晴天の中、10分強のお散歩のような移動となりました。

昨日ずっと半袖でいたら腕の酷い日焼けでまともに温泉浸かれなくなったのは内緒

 

スタンドに到着すると、0-4とENEOSが劣勢な中、9番・村上選手(松山東高校

出身)がタイムリーヒットを放っているところでした。

村上選手はこの後のタイブレークでも大ファインプレーでチームを救い、応援している明治大OBが地元凱旋で躍動する姿を見れてとてもよかったです。

 

ただ、明治大OBの活躍はこれだけで終わりませんでした。

 

明治大から入社したばかりのルーキー・山田選手です。

 

守備から入って回ってきた第二打席でした。

 

 

値千金の同点スリーランホームランが生まれます。

 

 

これで何とかタイブレークに持ち込んだENEOSは11回裏、1番・瀧澤選手のツーベースでサヨナラ勝ちを収めました。

 

今年の四国大会ではこの試合を含め苦しい闘いが続いたENEOSでしたが、終わってみれば優勝を収め、昨年の都市対抗王者としての底力を見せて社会人野球日本選手権の出場権を勝ち取りました。

 

さて、日本通運としては今季最初のJABA大会の制覇、そして四国での連覇とはなりませんでしたが、まだ日立市長杯と東北大会が残っていました。

今年序盤の日本通運は上位打線が固定できずに若干迷走した部分がありましたが、後の2大会を経てどのように仕上げていき、東北大会での優勝に繋げることが出来たか…

筆者は日立と東北のいずれにも足を運んだので続いてその様子もお伝えしようかと思いましたが、本稿の投稿日の翌日(5/31)から都市対抗野球南関東予選が始まるため、そちらの観戦記を先に出そうと思っています。

 

都市対抗野球の最終予選が各地で進んでいますが、今年は例年以上に至る所で番狂わせが起こったり起こりかかったりしているように感じるので、恐怖感はかなりあります。

 

ということで今回はこれにて終わりです。

ご拝読いただき、ありがとうございました。

2023.04.08 日本通運 vs. 愛媛マンダリンパイレーツなど(JABA四国大会 / 松山坊っちゃんスタジアム)

こんにちは。

旅行要素を別ブログにする方針となったために早速ブログのタイトルが変わりましたが、引き続きよろしくお願いいたします。

 

【今回のトップ画像】2回無失点の日本通運・板川選手

 

 

さて、今回は4月初旬まで遡りまして、表題の試合の観戦記をお送りいたします。

日本通運にとっては今年1大会目のJABA大会の初戦だったので、2023年の公式戦初戦ということになります。

 

松山市駅からバスに乗り、松山坊ちゃんスタジアムにやってきました。

写真の右にあるのが坊ちゃんスタジアムで、バス停からはやや距離があります。

 

球場内に入ると、JFE西日本 vs. 四国銀行の試合中でした。

 

JFE西日本先発は藤原拓実選手。

今年に入ってから急成長を遂げたサイドスロー右腕で、この日も快投を披露します。

 

四国銀行は2番手で田中大成選手が登板。

亜細亜大学出身で、写真では分かりづらいですがやや変則的なフォームでした。

 

JFE西日本は8回に神奈川大出身のルーキー・土井選手のタイムリーなどで追加点を挙げてリードを拡げます。

 

このあたりから日本通運の選手も3塁側で待機し始めます。

 

第1試合は3-0でJFE西日本の勝利。藤原選手が完封勝利を挙げました。

 

日本通運は応援グッズの頒布があったので、一度スタンドを離れて受け取りに行きました。今年の日本通運JABAの各大会でグッズの頒布を行っていたので、応援団(後援会?)の方々に頭が下がります。

タオルとうちわは昨年と同じものでしたが、選手名鑑は形ごと変わり、鉄道の駅にあるポケット時刻表のようなコンパクトなものになりました。

 

日本通運の先発は川船選手。スピードガンでは150km/h超えの球もありました。

途中若干足を気にする素振りを見せた後コントロールが乱れる場面もあって心配されましたが、終わってみれば安打を1本も許さない好投でした。

 

一方の愛媛マンダリンパイレーツの先発は田島選手。

背番号や投球動作に加え、フライアウトが多めだったので、どことなくベイスターズの今永選手に似ているなという印象を持ちました。

 

そんな田島選手に1巡目の上位は抑えられた日本通運打線ですが、3回に下位からチャンスを作って1番添田選手のタイムリーヒットで先制。

その後も攻撃の手を緩めずこの回に一挙8得点を挙げて試合の主導権を握ります。

 

3番ライトで起用された沓澤選手。

昨年までライトのポジションは北川選手で固定されていましたが、今年初めは不調だったようで、この日は沓澤選手がライトに入りました。

昨年の社会人野球日本選手権でも代打で結果を残したように積極的な打撃が持ち味で、この試合でも3打数2安打の活躍を見せます。

 

5番指名打者で起用された楠本選手。

横浜ベイスターズで活躍している楠本選手の弟さんですが、外野手にコンバートされたお兄さんと違い、大学を卒業しても内野手を続けています。

今年序盤のオープン戦で好調だったようで、公式戦初戦では指名打者で起用されて早速2打数2安打と結果を残します。

 

スタメンマスクは城西大出身のルーキー・山本選手が大抜擢されます。

日本通運は去年の大友選手に続いて2年連続でキャッチャーが補強されましたが、この山本選手はこのポジションでは珍しい俊足巧打型の選手で、他の捕手要員の選手とは違った役割が期待できそうです。

(実際に都市対抗埼玉県予選決勝ではタイブレークで木南選手に代わり代走で起用されるといった場面もありました)

この日は1安打に加え、守備でフェンス際のフライを好捕する活躍がありました。

 

8番センターは高橋選手でした。

去年からこのポジションは手銭選手か高橋選手のどちらかが入ることが殆どでしたが、今年は手銭選手が絶好調なのもあって手銭選手が入ることが増えています。

ただ、高橋選手の状態もそれほど悪くなさそうなのでポジション争いが激化しているところでしょうか。

 

代打で登場した大友選手。先述したように2年目のキャッチャーです。

キャッチャー要員の中でも長打力が売りで、今年のオープン戦初戦では1試合2ホームランもあったようです。ロマン砲的存在で、熾烈な捕手争いの中でもかなり個性的な存在となっています。

 

一方の投手陣は6回から国際武道大出身のルーキー・板川選手が登板。
高校は横浜高校で甲子園出場経験もあるので、ネームバリューもかなりあります。

(てか横浜高ー国際武道大ー日本通運のサウスポーってまんま相馬選手だこれ)

この日は2イニングを無安打に抑え、最高球速も140km/h台後半を記録。

かなり楽しみな存在ですが、ここ最近オープン戦も含めてあまり投げていないので状態が少し心配な部分があります。

 

コールド勝ちのかかる7回には2年目の清水選手が登板します。

この清水選手はプロ注目とされる同期の川船選手・古田島選手よりもストレートの最速と平均速度は明らかに勝っている選手となっており、この日は153km/hくらい出していたと思います(先発とリリーフの違いはありそうですが)。

 

清水選手はコントロールが乱れる場面もありましたが、マンダリンパイレーツ打線を0点に抑え、日本通運は今年初の公式戦を9対0のコールドゲームで勝利を収めました。

 

しかしコールドゲームとはいえビッグイニングを作った3回以外はあまり攻め切れていない感触もあったので、そこが今後の課題となるかなぁという印象もありました。

 

第3試合もありましたが、この日はかなりいい宿を予約していたのもあって早めに撤退し、翌日の三菱重工west戦に備えることとしました。

 

ということで今回の記事はここで終わりとします。

次回は翌日の試合のことを書く予定です。

→(5/30更新・できました)

yu-munxydb.hatenablog.com

 

それでは、ご拝読いただきありがとうございました。

2023.05.19 日本通運 vs. Honda 県営大宮球場-都市対抗埼玉県予選決勝

はじめまして。

ブログを新設したので挨拶代わりの記事を書こうと思いましたが、

書きたいことが既に溜まっている状態なので、始めて行きます。

 

…ということで、今回は先週金曜日に県営大宮球場で行われた、

社会人野球の日本通運 vs. Hondaの試合の観戦記をお送りいたします。

 

埼玉県営大宮公園野球場、通称県営大宮球場にやってきました。

 

直前に行われていた埼玉県一次予選の3位4位決定戦、テイ・エス・テック vs. オールフロンティアの試合が終わるかというタイミングでやってきたのですが、オールフロンティアが9回表に土壇場で追いついてタイブレークにもつれ込んだ為、まだ試合が行われていました。

しかしこのオールフロンティアの粘りが第二試合の波乱の遠因に…

 

試合はテイ・エス・テックの勝利で終わり、埼玉県予選3位と4位の表彰の後、日本通運とHondaの選手がグラウンドに出てアップを始めます。

また、筆者は日本通運が3塁側ではなく1塁側だと気付いたので慌てて1塁側に座り直します。

 

試合前のシートノック中の二遊間(木村選手、添田選手、諸見里選手)。

諸見里選手(左)は今年のJABA大会では殆ど姿がありませんでしたが、東北大会の決勝あたりから再び元気な姿を見せています。

 

センターの手銭選手。

両チームのシートノックを見たところ、内野陣は全体的にHondaの方が動きがいいように見えましたが、外野陣は日本通運の方が送球の強さが上回ってるような印象を持ちましたし、実際に写真の手銭選手はこの後ピンチを救う好返球がありました。

 

両チームのシートノックの後、グラウンド整備を経て試合開始です。

 

日本通運の先発は川船選手。

入社2年目の選手で今年のドラフト候補として注目を浴びています。

この日も丁寧ながら力強いピッチングを披露します。

 

ちなみに3枚目の写真、グローブの刺繍を見てみると…

割烹川船」と書かれているようです。

 

「割烹川船」は川船選手のお父様が店主で、長野県の松本城の門前に構えていたものの昨年一杯で惜しくも閉店となった蕎麦屋の名前です。

(有料記事となりますが、詳しいことは↓でも…)

mainichi.jp

筆者も昨年末の閉店間際に伺って色々とお話を伺いましたが、その話はまた今度…

 

一方のHondaの先発はサウスポーの東野選手。

ランナーを出しても要所を締め、5回無失点の好投を披露します。

 

1番添田選手(上)と2番稲垣選手(下)

今年に入ってからこの2人の打順はほぼ固定されている形です。

ただ1・2番とは云ってもここ最近はチャンスを作るよりもランナーを返す役割を担っていることが多いように感じます。

 

6番高野選手

ここ最近の日本通運指名打者は打順だと5番か6番に入りますが、メンツはかなり流動的です。ただ、結構な割合で捕手要員の選手が入っているように感じます。

 

7番木南選手

選手層の厚い日本通運キャッチャー陣の中でも正捕手として出続けています。

7~9番の下位打線も1・2番と同様にほぼ固定されていますが、今年はいずれの打者もかなり調子がよく、得点を生み出す起点となっています。

アベレージヒッターのイメージが強い1番の添田選手の成績がどちらかと言えばポイントゲッター寄りのものとなっているのはこのことが要因と思われます。

(添田選手は東北大会終了時点での公式戦打点ランキングで全選手中トップタイでした)

 

そんな中で筆者が注目している選手が川船選手と同じく2年目の木村選手です。

去年の秋以降ほぼ全ての公式戦で9番セカンドで起用されている木村選手は、ドラフト候補としては同じく2年目の川船選手・古田島選手の影に隠れている感じは否めませんが、元々よかった守備走塁に加え、今年は打撃が大きく成長してここまで公式戦3割4分5厘の成績を残しています。

写真のようにバントの技術も高く、このようなタイプで右打の選手はそれほど多くないことを見ると、この調子で都市対抗の成績を残せば指名の可能性は十分あるでしょう。

 

Hondaは6回から朝山選手にスイッチ。

その後上ノ山選手→中村選手と繋げます。

 

日本通運打線はHondaのリリーフ陣に対して、7回に相手のエラー絡みで先制し、8回には3番の北川選手のタイムリーヒットで追加点を挙げて2-0とリードします。

 

一方の日本通運投手陣は7回途中からサウスポーの中田選手に交代。

1アウト2・3塁のピンチを凌いで火消しの役割を見事に果たし、さらに続く8回も続投して1番千野選手、2番鈴木選手と左打者2名を抑えたところで降板。

 

右打者の3番・小口選手を迎えたところで右のアンダースロー・和田選手が登板してサードゴロに打ち取り、右本格派→左→右変則と違うタイプの投手を繰り出した日本通運投手陣は8回までHonda打線を0点に抑えます。

 

しかしこの日は天候が悪く、試合が進むにつれて徐々に雨脚が強くなります。

 

9回表を迎えたところで筆者はスタンド最前での写真撮影を諦め、バックネット裏最上段の屋根のあるエリアまで移動すると、程なく雨風が非常に強くなり、試合も一時中断してしまいます。

この日午後の悪天候は前もって予測されていたために試合時間がそれぞれ前倒しされていましたが、前の試合がタイブレークに持ち込まれた分でギリギリ大荒れとなる時間の前に試合を終わらせることが出来なかったことになりました。

 

9回表のHondaはこの天気もあってかコントロールに苦しんだ松澤選手相手を攻めて2得点を挙げて同点に追いつき、さらに裏の日本通運の攻撃も三者凡退に抑えてタイブレークに持ち込みます。

 

10回表は6日前の東北大会で8イニングを投げたこちらもプロ注目の2年目・古田島選手が登板し、1失点で切り抜けます。

 

ただ、その裏の日本通運は9番の木村選手からの打順だったので、7番木南選手・8番手銭選手が出塁して9番木村選手が送り、1番の添田選手が返すここ最近の得点パターンに乗せれば2点取ることはかなり容易だったかと思います。

 

実際にその通り木村選手がファーストストライクでしっかりとランナーを送り、添田選手が早いカウントで仕留めて劇的なサヨナラ勝ちを収め、埼玉県予選1位の座を掴み取りました。

 

最優秀選手賞はサヨナラタイムリーの添田選手が受賞。

今大会では決して好調ではなくとも最後の最後で見せ場を作り、見事な受賞でした。

 

ということで、今回の記事はこのあたりで終わりです。

日本通運、Honda、テイ・エス・テック、オールフロンティアの4チームは埼玉県代表として千葉県で行われる南関東予選に進み、千葉県代表のJFE東日本、かずさマジック、YBC柏、ハナマウイも併せて合計8チームで3枠の都市対抗本選出場権をかけて争います。

日本通運の最初の対戦相手はハナマウイで、いきなり本選出場経験のあるチームとの対戦となりました。

昨年の南関東大会はJFE東日本が敗者復活トーナメント初戦で敗退する波乱もあり、今年も非常に苦しい戦いになるかと思われますが、何とか乗り切って、出来れば昨年は逃した第一代表の座を目指して行って欲しいです。

 

それでは、ここまでご拝読いただきありがとうございました。